◎夢・進路の応援の仕方
わたしがふたりの子育てをしている中で悩みながら考えていることです。
子どもがどのような人生を歩んでいくのかには母親のサポートがとても重要だと考えています。
※わたし自身が母親であるからこそそう思っていますが、いろんな家庭環境がありますので母親だけのサポートとは限りません。
1人の母親の意見として捉えて頂けたら嬉しいです。
子どもの夢や進路について
人が人生脚本を描いていく様子
まず質問です。
●あなたは、子どものころ 夢がありましたか?
●今の仕事に就くことはいつごろ決めましたか?
ほとんどの人が学生生活を経て、社会人になり、どんな仕事であれ働くことになります。
○○小学校(6年間)6歳~12歳
※自宅がある学区内
○○中学校(3年間)12歳~15歳
※学区内もしくは受験
○○高等学校(3年間)15歳~18歳
※受験
○○大学・専門学校(2年~6年間)18歳~
※受験
14~18年間ほどの学生生活の中で経験を積み、社会人へとなっていきます。
社会人へ
※数えきれないほどある仕事から選び、就職・起業
あなたはいつの頃に、今の姿を描きましたか?
小学生のころに描いた人生と、大学に通っていたころに描いた人生。
そして今現在のあなたが送っている人生は、すべて違うのではないでしょうか。
夢を描くことがなかった人もいるかもしれません。わたしもテーマパークで働くことを夢見た時もありましたが、両親と離れて暮らすことがどうしても考えられずに断念しました。
あとあと、自分自身を分析していくと、わたしは家族が安定していることが第一条件として生きていることが多いようで、家族・家庭が安定しているということが母親になった今も一番大切なことのようです。
人が無意識に人生計画をしていくのは20歳ごろと言われていますので、長い学生生活の中の《大学・専門学校》の時期にこれからの人生について考える人が多いのではないでしょうか。
現在、子育てをしているあなたは、子どもたちにどんな人生を送ってほしいと思っていますか?
医者になってほしい。
先生になってほしい。
公務員になってほしい。
家業を継いでほしい。
そんな風に考えている人もいるかもしれません。
余談ですが、先日、義理の親が、『薬剤師になるなら、めちゃくちゃ応援するわ!』と子どもたちに言っていました。
わたしは、なりたい職業が一番大切なことではないと思っていますので、その発言に違和感を覚えましたが、子どもたちも家に帰ってから、あの考えはあかんなと言っていたので安心しましたw
屁理屈のようですが、義理の親の考え方がダメなわけではないです。次にも書いていますが、こういう場合はそういう人もいるけど、自分は違う考え方を持っているという感覚でいいと思います。
1番大切な人生態度
大切なのは、自分もOKで、他人もOKという考え方です。
自分がやりたいこと・やっていること・目指すことも”OK”であり、
他人がやりたいこと・やっていること・目指すことも”OK”であること
が、とても大切になっていきます。
子どもたちが、人生を考える時(夢を考える時)に、子どもたち自身が、この考え方を持っていることがとても重要になります。
今、20歳になるまでの子どもを育てているのなら、どんな人生を生きていくと良いかを子どもたちに必死に伝えるよりも、
自分がやりたいこと・やっていること・目指すことも”OK”であり、
他人がやりたいこと・やっていること・目指すことも”OK”であること
という考えを子どもたちに持ってもらうことが大切です。
この考え方は自己肯定・他者肯定(わたしもあなたもOK)と呼ばれています。この考え方を持っていると人生を描くときはもちろん、人とのコミュニケーションをスムーズに行うことが出来ます。
※他には、自己肯定・他者否定/自己否定・他者肯定/自己否定・他者否定があります。
自己肯定・他者肯定の子どもを育てるには
まず、母親が自己肯定・他者肯定の考え方であること
これは絶対条件です。
母親が、自分を肯定出来ていて、子どもの考え方も肯定出来ていることが重要です。
普段の生活から、『わたしも〇だし、あの人も〇』という考え方をしていることが多いか振り返ってみてください。
『わたしは〇だけど、あの人は✖』、『わたしは✖だけど、あの人は〇』、『わたしも✖だし、あの人も✖』、このような考え方が目立つ場合は、子どもたちに必死に自己肯定・他者肯定を伝えても伝わりません。
まずは母親自身が変化していくことが必要です。
そんな時はご自身の気質を知ることがとても役にたちますよ。
子どもの年齢が3歳~12歳であれば、自己肯定の考え方を身に付けてもらいやすいです。
子どもとの時間の使い方を振りかえってみてください。
- 子どもを思い通りに操作しようとしている時間
- 子どもの存在や価値観を大切にしたコミュニケーションの時間
【1】【2】、どちらの時間を過ごしていることが多いでしょうか?
ついつい、自分の思っているように子どもを動かそうとしてしまうこともあると思いますが、やはり【2】の時間が多いほうが良いです。
会社や、ママ友社会での関わりでも、【2】を重視して時間を過ごすと良いのですが、何より大切な家族の時間こそ、その場にいる人の存在や価値観を大切にしながらコミュニケーションをとる時間が大切です。
小さなことのようにも思いますが、『ママが、わたしの存在や価値観を大切にしてくれてる』と子どもたちが感じることが、自己肯定感を持つことに繋がります。
子どもの年齢が3歳~12歳であれば、自己肯定の考え方を身に付けてもらいやすいです。
子どもに託すこと、母親が提案出来ること
子どもに託せることと、親が口を出せること。ってどんなことなんでしょうか。
わたしは現在小学生二人の子育てをしています。子どもがやりたいことをさせたいとは言え、どこまで子どもに託していいのか。と考えることがよくあります。
何年も前から、子どもは中学受験をしたいと言っていました。わたし自身は中学受験をしたことがなく、考えたこともありませんでした。なので、受験することが正解なのか全然わかりませんでした。
それでも、本人がやりたいならさせたほうがいいんだろう。。。とずっと思っていました。
いざ、申込用紙を学校からもらってきた時に、このまま中学受験をさせていいのかととても不安になりました。
中学受験はこのあと6年間同じ学校で過ごすということです。
12歳からの6年間はあまりにもわたし自身が変化した時期であったので、あえてその時期に選択することが出来る方を選ぶ方がいいと感じていました。
小学高学年となると、わたしより走りも早いし、記憶力もいいし、英語の発音もいいし、わたしの出来ないダンスも出来ます。
どんどん母親よりすごいところも多くなってきます。
ですが、中学と高校を経験したわたしから伝えられることもあると思っています。
何より中学校、特に高校になると行動範囲がかなり広くなったように思います。
その中で選択できる進路。
そこで進路を選択する方がいいのじゃないか?と話してみました。
選択できる学校の数がかなり多くなること。三年後の自分と、今の自分では可能性の広がりが違ってくること。ゴールはもっと先にあること。などを話してみました。
何日か考えてもらって、最終的に今回は受験しないことになりました。
今回は。と言っても、中学受験を出来るのは人生で一回です。
その選択は今回だけです。
わたしが話したことで、結局受験をしない選択をしたことに妙に不安になりました。
こちらからも何度も確認しましたが、それでいいとのことでした。
今回のテーマでもありますが、『子どもの夢や進路の応援の仕方』は本当に難しいことだと思います。
子どもの人生を母親が決める事は出来ません。
ただただ、母親のわたしたちが出来ることは、
自分がやりたいこと・やっていること・目指すことも”OK”であり、
他人がやりたいこと・やっていること・目指すことも”OK”であること
この考え方を持った上で進路を選択してもらうことです。
母親に出来ることは、目に見えることではなく、毎日子どものココロを育ててあげることなのかもしれません。
わたしも現在、未成年の子どもたちを子育てをしています。子育てに正解はないという考えの持ちながら、それでも子どもたちが毎日生きていることが楽しいと感じながら過ごしてほしいと思っています。
わたしが自己肯定・他者肯定の子どもを育てることが出来ているということではなく、そんなふうに我が子が育ってほしいと思って、日々子どもと接しています。